こんにちは、元就労移行支援員のこーすぴです。
「就労移行支援を検討中だけど失敗はしたくないなぁ」とお悩みでしょうか。
就労移行支援事業所の選択肢が多すぎてどこが良いかわからないですよね。
だからといって適当に選んでしまってはもったいないです。
2年間という限られた期間なので、しっかり厳選しましょう!
就労移行支援の、良い事業所か悪い事業所か見極めるポイントを紹介していきます。
なお、ここに書いてあることはあくまで私個人の意見ですので、参考程度に見てください。
就職実績は重要!だけど数字のカラクリに注意!
就労移行支援を利用する目的は「就職すること」です。
就職できない就労移行支援事業所は通う意味がありません。
ホームページを見ると「就職実績○○人!」と書いてあるのを見たことがあるかと思います。どこかのページに大体載っているはずです。
就職実績がもし掲載されていなければそこはちょっと怪しいですね。
新しく出来たばかりのところであれば仕方ないですが、そうでなければ数字が良くないのでしょう。
気になる就労移行支援事業所があったら、まず就職実績を確認しましょう!
就職実績は事業所単体で確認しよう!
大手の就労移行支援では、ホームページにどかんと「就職実績数千人!」と書いてあったりしますがそれは全ての事業所を合わせたものなので、あまり意味はないです。
数字の大きさに惑わされないで!
就職実績を見るときは利用したい事業所の実績を見てみましょう。
もし載っていなければ問い合わせれば教えてくれるはずです。
就職実績が良いのはカラクリがある
就職率が高い事業所に入所できれば一番良いのですが、就職率が良いところは利用希望者を選んでいる可能性があります。
就労移行の半分は定員が20名ですが、誰でも入所を受け入れるわけではありません。就職できそうな人を選んでます。
「就職できそうな人を受け入れる→就職率を上げる」というやり方ですね。
「定員オーバーで・・・」と断られたら、つまりそういうことなのです。
くそったれが!
でもそれが現実です。現実は非情…。
どんなことで判断されているかというと例えばこんなことです。
- 最低週3日以上通える人(もっと通えたほうが良い)
- 症状が安定している人
- 年齢
ですので、「就職実績が良い=良いところ」とは必ずしも限らないのです。
もし、断られたら落ち込むと思いますが、必ず受け入れてくれるところはあるのでそちらにいきましょう!
そんなところ、こっちからお断りじゃ!の精神です
ホームページが充実している。ブログをやっている
福祉系はITが進んでいないこともありホームページが充実していないところもあると思いますが、ホームページで内容がわかるところは見学も行きやすいですよね。
「ホームページがない=悪い事業所」というわけではありません。良いか悪いか判断がしやすいということです。
特にブログをやっていると日々の活動が見られるので自分に合っているかどうか判断がしやすいです。
就労移行支援事業も行っているLITALICOが「仕事ナビ」というサービスを提供していますが、ホームページがない事業所はこちらに掲載されていることもあります。
あとはスタッフが写真で見られるのも大きいですね。無愛想な人だったり、頼りなさそうな人だったら、あまり信頼できないですからね。
ちなみに私はスタッフや事業所がキラキラしてるところは苦手です!
↑の私のようにブログやホームページを判断材料として見てみましょう。
職場開拓や就職支援を行っているかどうか
就労移行支援は基本的に仕事を斡旋する場ではないのですが、法人によっては職場開拓や就職支援を行っているところもあります。
先ほども言った通り、就労移行の利用目的は「就職すること」です。
言い方が悪いですがハローワークに丸投げする事業所と職場開拓をしてくれる事業所、どちらがいいですか?それはもちろん後者ですよね。
大手の就労移行などは企業との繋がりがあったりするので、それだけでも就職はしやすくなります。
専門の資格をもつ職員がいるかどうか
就労移行支援の対象者は精神障害の人が半分以上を占めています。精神障害に関する知識が乏しい就労移行は良い就労移行とは言えません。
身体障害、知的障害、発達障害に関しても同じです。専門の知識がなければ、支援は難しいです。
例えばこんな資格をもつスタッフがいる就労移行支援事業所があるので、確認をしてみましょう。
- 精神保健福祉士
- 社会福祉士
- 作業療法士
- 理学療法士
- 言語聴覚士
- 臨床心理士
福祉専門資格をもつスタッフがいる就労移行は就職率が高いデータがある
就職に福祉専門職員は関係ないのではと思う方もいるかもしれませんが、例えば作業療法士の資格を持っている事業所は就職率・定着率が高いというデータが出ています。
厚生労働省によると作業療法士がいないところよりもいるところの方が約2倍以上の就職者を出しています。
それは医学的知識があることによって見えにくい課題が見つけやすく、課題解決や企業への情報提供ができるからです。
定着率が高いかどうか
定着率とは就職後半年間仕事が続けられているかどうかの割合になります。
就職をしてもすぐ辞めてしまう人が多い就労移行支援は定着率が低くなります。
就労移行の目的は「就職すること」でありますが、「仕事を続けること」でもあります。
すぐ辞めてしまっては何の意味もないですからね。
ですので、定着率が高いところは定着支援(就職後のサポート)もしっかりしてくれるところなので良い事業所と言えるでしょう。
口コミよりも肌で感じよう
口コミは何かを決めるときの基準になります。
私も必ず口コミをチェックします。
就労移行を探すときに口コミも見ると思います。もう見たことある人ならわかると思いますが、どこの事業所も結構悪い口コミがあります。
その口コミは真実なのかもしれませんが、それを見て判断してしまうのは少しもったいない気がします。
なぜ、そう思うのか。
- 口コミは悪い経験をした人のほうが書く可能性が高い
- 利用者層から体調が悪くてそう感じてしまった可能性もあるから
人は何か嫌な体験をすると吐き出したくなるものです。口コミは誰でも投稿ができるので、嫌な体験を吐き出す窓口になっていることがあります。
だからといって嘘ではないのかもしれませんが、就労移行の利用者は精神疾患をもっている人もいます。精神疾患によっては、体調が悪くなると何もかもネガティブに捉えてしまうこともあります。
その悪い口コミの真実は我々にはわかりません。ですので、そういった口コミは信じすぎず、もし候補にあがっている事業所であれば、自分で見学し、体験してみるといいでしょう。
どうしても悪い口コミがひっかかってるのであれば、「こういうことが書いてあったけど実際はどうなんですか?」と見学時に聞いてみてください。その回答に納得できなければ利用を辞めれば良いのです。
ちなみに私の元職場の口コミ評価(Google)は5点満点中3点でした
見学・体験にいけば、その事業所の雰囲気はなんとなくわかると思います。ちなみに体験は無料で何回も利用できるはず(常識の範囲内)なので、納得いくまで見せてもらいましょう!
まとめ
それではまとめていきましょう。
就労移行支援事業所を判断するときは下記項目に注目してみましょう!
- 就職率が高いかどうか
- ホームページ(ブログ)をみる
- 就職支援をしてくれるかどうか
- 専門資格を持つスタッフがいるかどうか
- 定着率が高いかどうか
- 見学・体験で雰囲気を見る
以上です。参考にしてみてください!
コメント
就労移行支援への参加は強制ですか?
全く強制ではありません。
自分が「行きたい」という意思がないとそもそもあまり意味がありません。
精神障がいに対する知識が豊富ってことも大事ですが、気持ちを読み取ることも大事だと思います。精神障がいの人はカウンセリングをする機会が多いと思います。私の知り合いの就労支援員は話を聞いて相手の気持ちをくむことが苦手で不必要なコメントをして何人か利用者が怒りやめていきました。
そうですね、精神障害を持ってる持ってないに限らず、気持ちを読み取れないスタッフは支援が難しいかもしれないですね。
怒ってやめるのは非常にもったいないので、対処法としては担当を変えてもらうか仕事で嫌な同僚や上司がいた時の訓練だと割り切るのも良いかもしれません。
ただ、同じ空気を吸いたくないくらい、よっぽど嫌いになってしまったら事業所の変更がオススメです。
私の知り合いの利用者は職員から言われた一言に腹が立ったことと職員同士の小さな言い争いに疲れてしまい、病状が悪化して精神科病院に入院して退所しました。職員同士の普段からの人間・信頼関係はふとした瞬間に利用者の前で出て、影響を与えるんですね。
私が働いていた就労移行でもスタッフ同士で言い争うことも時にありました。それは人間同士なので仕方がないことです。
これは時と場合によるのでとても難しいんですけど、スタッフが利用者に対して最大限に気を使って、いつも笑顔でニコニコしてる環境は良いとは言えません。
就労移行でスタッフに気を使ってもらっていても、就職後はそうはいきません。いろんな人がいます。嫌なことを言ってくる人もいるでしょう。
そういった意味でそこのスタッフは利用者に厳しくというか普通に接してるのかもしれませんね。
実際その場を知らないので何とも言えませんが…。
私とその知人がそれぞれ別々の就労移行に通っているのですが、去年10月の台風のときの対応が全く異なっていました。いずれも電車が止まるであろうことは予測していましたが、まず私の通う事業所はそれを考慮して早めに切り上げましたが、知人の事業所はいつも通り作業を続け、結果的に職員が利用者を送ることになったそうです。