こんにちは、元就労移行支援員こーすぴです。
就労移行支援の利用を検討してるけど数が多すぎてどこに行けばいいかわからない!
そんな方に向けて元就労移行支援員だった私が就労移行支援の選び方を紹介します。
就労移行支援は今ものすごい勢いで増え続けています。
理由は障害者雇用の需要が増えていることが第一にあります。
障害者の法定雇用率(企業が雇わなければいけない障害者の率)も上がっていってるので今後も需要は増え続けると思います。
そういった理由であちこちに就労移行支援事業所ができています。
そんな数ある就労移行支援事業所からどこを選べば良いか、わからないですよね。
就職・転職は人生が左右される大きなイベントなので必ず後悔がない選択をして欲しいです。
そこで就労移行支援の最低限抑える必要がある項目6つを紹介していきます!
「就労移行支援が何なのかまだよくわかっていない」という方は下記記事をご覧ください。
「就職後に通う職場を意識した場所」に近い就労移行支援事業所を選ぼう!
就職をしたら毎日通勤をしなければいけません。
中には電車があまり得意でない人もいるかと思います。
ちなみに日本の通勤時間の平均は往復1時間10分だそうです。東京圏に限ると往復1時間45分!
参考資料:https://www.nhk.or.jp/bunken/research/yoron/pdf/20170601_6.pdf
日本人の通勤時間長すぎてビックリですね。
ちなみに私は通勤が大嫌いなので近場に就職するか引越しちゃいます。
近場に就職できれば1番良いのですが上手くいくとは限りません。
就労移行支援は通勤に慣れる訓練でもあります。
徒歩圏内や自転車で行けるところにあってもあまり訓練にならないのでオススメできません。
とはいえ、交通費がでる就労移行支援事業所も限られています。
ですので、1時間10分かける必要はありませんが電車で30分程度で通える範囲くらいが丁度良いと考えられます。
基本的に就労移行支援では交通費が支給されませんが、お住まいの自治体によって援助してくれるところもあるので必ず確認するようにしましょう。
追記:交通費を助成してくれる事業所・自治体を下記記事にまとめてます。
自身の障害に適してる就労移行支援事業所を選ぼう
各就労移行支援事業所にはそれぞれ得意不得意があります。
大手のリタリコワークスやウェルビーなどは全てマニュアル化されてるので、どの特性にも対応可能ではあると思いますが、その他の就労移行支援事業所は対応できる障害が限られていることがあります。
そう聞くと頼りなさそうに感じると思いますが、逆に言えば専門性が高いということになります。
例えば、発達障害専門の就労移行支援では発達障害の特性を熟知していますので、どのように就職に結びつければいいか、どういった職種が適正か見極めることが得意です。
なかにはうつ病限定、統合失調症限定など疾病ごとに分けている事業所もあります。
各事業所の売り・特徴を調べよう!
先ほど言った通り、各就労移行支援にはそれぞれ得意なことがあります。
それは各事業者異なるのでホームページで確認するのもいいですし、実際に見学で聞いてみるといいでしょう。
「他の就労移行支援との違いは何かありますか?」とズバリ聞いてみてもいいかもしれません。
交通費・昼食を支給してくれる事業所
交通費と昼食は事業所によって異なります。昼食が支給される事業所は多いですが、交通費を支給してくれる事業所はそんなに多くありません。
お住まいの地域で交通費を援助してくれればいいですが、してくれない場合は交通費支給は大変ありがたいですね。
週4-5日通う可能性もあるので昼食・交通費支給の事業所はそれだけでオススメできます。
専門の資格を持ってるスタッフが在籍
例えば、事業所によっては専門の資格を持ってるスタッフが在籍してる場合があります。
精神保健福祉士、作業療法士、臨床心理士なと国家資格を持っているスタッフがいることがあります。
就職・仕事に関することも、そうでないことも相談に乗ってくれるので大変心強い味方になってくれます。
専門スキルが学べる事業所
プログラミングやWebデザインなど専門スキルを学べる事業所も増えています。
そういった専門職を目指したい人はそういった事業所を選ぶといいでしょう。
就職を斡旋してくれる事業所
就職の斡旋を関連事業として行っているところもあります。
そういった所は就職に結びつけやすいので就職を軸に考えたい人にオススメです。
就職率・定着率が高い
就労移行支援の一番の目的といえば就職です。
さらに就職後もずっと続けていくことです。
それらの数字が強い就労移行支援はしっかり公表してますので、確認してみましょう。
堅いか緩いかスーツなのか私服でOKなのか
事業所によってスーツでなければいけないところやスーツデーといってスーツで来なければいけない日が設定されていることがあります。
訓練のためにやっていることですが中にはスーツが嫌な人もいるでしょう。
ちなみに私はスーツが嫌な人間です!
仕事でスーツを着ることになった場合を想定しているため、嫌でも訓練をしなければいけないのですが嫌なものは嫌です!笑
私が働いていた元就労移行支援事業所でもスーツが嫌だという方は結構いました。
就労移行支援事業所を選ぶ基準として、その事業所が厳しめなのか緩めなのかも見極めるといいでしょう。
どちらが良い悪いではなく、仕事でも何でも自分のペースに合った環境を選択することが大事です。
何事も続けられなければ何の意味もないですからね。
頑張るのも良いですが頑張らない努力も人生において大切です!
就労移行支援は多い人で週4-5日通わなければいけないので通えそうだなと思える環境のところを選びましょう。
プログラム内容を確認してみよう!
インターネットを使えば、就労移行支援が行っているプログラムを調べることができます。
気になっている就労移行支援事業所のホームページを見ると、スケージュールが載っていたり、ブログが書かれていることがあります。
それらを見れば普段どんなことをやっているのか、雰囲気が伝わってくると思います。
これから何度も通うことになるので普段行っていることを調べるのはとても大事です。
よく「単純作業をやらされてつらい」という声を聞きます。
就労移行によっては集中力アップのプログラムとして、そういった単純作業をやることがあります。それができる人は良いですが、中には障害特性上苦手な人もいるかと思います。
気になる方はそういったプログラムがあるかどうかも確認しましょう。また、参加が強制かどうかも聞いておきましょう。
結局は人間関係が大事!雰囲気の良い就労移行支援を選ぼう!
なんだかんだでやっぱり「人」が一番大事です。
雰囲気が悪い就労移行支援事業所は通いたくないですよね?
当たりが強いスタッフがいたり、気が合わないスタッフがいたら通うのも苦痛になってしまいます。
信頼できそうなスタッフがいる就労移行支援事業所を選びましょう。
見学・体験時の第一印象で大丈夫です。そこで、自分と相性が良い場所かどうかしっかり見極めましょう!
ちなみに先ほどと同様にホームページを見れば、スタッフの顔写真や紹介文が載っていることがあるので見学前に見てみてもいいかもしれません。
まとめ
まとめると以下の項目を最低限考えると、より良い就職に結びつけることができるはずです!
- 近すぎず遠すぎずの場所にある
- 自分の障害特性に合う事業所
- 事業所の売りを必ず確認する
- 自分が通えそうな環境・雰囲気である
- インターネットで普段のプログラム内容を確認する
- スタッフや利用者さんの雰囲気が良いところ
以上です。参考にしてみてください!
コメント
就労移行支援の辞めどきってありますか?
病状が回復してお医者さんが支援必要ない。一人で就職活動をやっていけると判断したら辞めるべきだと思いますか?
僕たちの健常者の血税である税金もかかってるしなあ。
知り合いが利用者でかなりスタッフと揉めていました。知り合いの利用者は必要ないので辞めたがっていて、スタッフはうちの事業所から就職して行ってほしいって気持ちで引き留めていました。
結局、利用者が一方的に市役所に利用停止手続きを取り、連絡だけして辞めていました。
辞め時は就職する気が無くなったり就労移行に通所する気が無くなった時ではないでしょうか。
本人の意欲がないとそもそも始まらないので本人の気持ち次第だと思います。
引き止める事業所がおかしいですか?
本人が辞めたいって言うなら仕方ないと思います。
どういうことでしょう?
事業所側からすると「なぜ辞めたいのか」はまず知りたいですよね。
その理由に対して何か改善策があるのであれば辞める必要もなくなりますので引き止めるのは当然のことだと思います。
辞めることが本当に本人のためなのかも事業所側からするとどうしても考えてしまいます。余計なお世話と思う方もいると思いますが…。
ですので、引き止めるのは仕方ないことです。
辞める際はしっかり理由を説明できるようにしたほうがいいですね。